メキシコ人の漁師 と 高杉晋作 の話

2/18の日経新聞の「Deep Insihgt」と言う特集?の「『楽しい日本』が突く本質」という記事の中に、「メキシコ人の漁師」という寓話が紹介されていました。

もちろん、「楽しい日本」とは、1月の施政方針演説で石破首相が掲げたコンセプトです。

元経済企画庁長官だった堺屋太一が執筆した「三度目の日本」という書籍にその考え方が触れられているそう。

日経の記事自体はコチラですが、購読者登録していないと読めないと思うので、第三者(原田直行という方)がインスタに載せている記事のリンクも載せておきます。

原田 直行 on Instagram: "Deep Insight @ 日本経済新聞(2025/2/18) 「メキシコの漁師」という出所不明の寓話を引用。 米国で成功を収めたビジネスマンが、旅行先

1 likes, 2 comments - nao880614 on February 17, 2025: "Deep Insight @ 日本経済新聞(2025/2/18) 「メキシコの漁師」という出所不明の寓話を引用。 米国で成功を収めたビジネスマンが、旅行先のメキシコで漁師に出会う。存分に眠って目覚めると、生活に必要な分だけ魚をとりに行く毎日。仕事の後は子供と遊んだり、妻と昼寝をしたり、友人と酒を飲んだりする。ギターや歌を楽しむこともあるらしい。 ビジネスマンは無欲な漁師に助言する。もっと魚をとって売りさばき、水産会社を興して都会に進出し、上場後に高値で売却したらどうかと。金もうけの先に悠々自適の人生が待つと説くビジネスマンに、自分はその暮らしをもうしていると漁師が告げる。 戦後の日本は安全、安心、清潔、正確、平等を保証する「天国」を官僚主導で築き上げた一方、面白みや「3Y(欲、夢、やる気)」のない社会をもたらした。(堺屋太一氏の著書から引用) 確かに考えさせられるところが多い。 「楽しい日本🇯🇵」を‼️ #日本経済新聞 #日本経済新聞deepinsight #deepinsight #メキシコの漁師 #楽しい日本".

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で、日経新聞のコメンテーターの小竹洋之氏が触れていた、この「メキシコ人の漁師」の話についてネットで調べてみたら、三菱電機が自社HPのコラムに掲載が有って、この内容が分かり易いのでこっちもリンクを載せておきます。

まぁ、人の生き方で何が大事なのかを改めて考えさせられる話だな、と思って、何を優先して過ごすべきか、ちょっとだけ今の自分に置き換えて考えてみたりしました。。

掲載されているストーリーはこうだ。↓

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小さな漁船がメキシコの小さな島に着いた。

休暇で港にいたアメリカ人の観光客が、船から下りてきたメキシコ人漁師に尋ねた。

 「大漁だね。どれくらい海に出ていたの?」 「昼の数時間だけだよ」 返答に驚いたアメリカ人は「もっと長い時間、漁をして、いっぱい捕まえればいいじゃないか」と提案すると、漁師は「なんでそんな必要があるのさ。これで十分食べていけるよ」と答えた。

 「それなら、漁をしていない時間は、何をしているんだい?」とアメリカ人。

漁師は「ゆっくり起きて、家族と時間を過ごすんだ。夜は友人とバーで飲んで、ギターを弾きながら歌うのさ」と説明した。

 アメリカ人は信じられないと、首を振った。
 「私は、ビジネススクールで経営学を学んだ。君はもっと漁をして魚をいっぱい捕れば、大きな船が買えるよ。
大きな船ならばもっと多くの魚が捕れる。会社だって設立できるよ」

 「それにはどれくらいの期間がかかるんだい?」

 「20年か25年ぐらいかな。そして会社の経営がうまくいけば、上場して株を売って、億万長者にもなれるさ」とアメリカ人は胸を張った。

 「へえ、その後は?」とメキシコ人は不思議そうに聞いた。

 「成功したら引退して、海の近くの小さな島でゆっくり暮らせばいい。朝はゆっくり起きて、子どもと遊んだり、ちょっと釣りをしたり。夜は友人とバーで飲みながら、楽しい時間を過ごせるよ」 漁師は言った。

 「もう、私はそうしているじゃないか」

 以上が、インターネット上で確認できる「メキシコ人漁師の物語」だ。細かな描写は紹介するサイトによって異なるがあらすじは大きく変わらない。


このエピソードは経済活動における利潤の追及にゴールはないことを物語っている。生活には収入が必要だが、収入の多さと幸福が比例するわけではない。
収入はある一定値(日本円で年収700万円とも800万円ともいわれているが)を超えると幸福には直結しないことを示した研究もある。
とはいえ、「本当にそうなのか?」という疑問も残るはずだ。いくら稼ごうが「もっと収入が高ければ幸せになれるはず」という気持ちを拭い去れない人も多いだろう。
 「人は果たしてどの程度の富で満足できるか」はいつの時代も変わらない普遍的な悩みといっても過言ではない。

それは「メキシコ人漁師の物語」が半世紀以上前に描かれた原作が存在することからも明らかだ。
 ノーベル賞作家のハイリンヒ・ベルが1963年に発表した短編小説にはドイツ人観光客と欧州の西海岸の漁師が登場する。

うたたねしている漁師になぜ漁に出ないのかと港を訪れた観光客が尋ねる。
漁師が漁にしばらく出なくていいほどの釣果があったからと答えると、なぜもっと捕ろうとしないのかと会話が展開していく。
 ベルが描いたのは今を犠牲にしてまでも利益を追求する現代人の滑稽さだった。

今日より明日、明日より明後日に明るい未来が来ると信じ、ひたすら利益を追求する社会に疑問を示し、今を生きるべきではないかと投げかけた。

 もちろん、ベルの投げかけが正しいかはわからない。
多く稼ぐことが幸福につながる場合も少なくないだろう。
だからこそ、ベルの原作が登場人物をアメリカ人観光客とメキシコ人漁師に変えてまで、半世紀以上にわたり「働き方と幸せ」の問題として私たちの関心を集めてきたのだ。

 この問いに答えはない。
ただ、現在このエピソードがアンチテーゼとして扱われているが、その役割を終える日はもしかすると近づいているかもしれない。
働き方や価値観の多様性が社会に急速に受け入れられているからだ。

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自分でも、これに似たシチュエーションを経験しているが、満足できる収入を得られても、

土日までも仕事に追われ、その収入を使ったり、もしくは金を使わなくても、自由な時間を持てる事の方が幸福だと感じる事は多々ある気がする。。

非常に示唆に富む寓話だと思う。。

詳細は、下記三菱電機コラムの2022年8月24日コラム欄をご参照あれ。


そして、これとは別の話だけど、幕末に活躍し「維新回天」を唱えて明治維新を先導した、高杉晋作について村上元三が書いた小説「高杉晋作」を読んでいます。
元々は、長州藩の松下村塾出身の高杉が唱えた「維新回天」とはどういう意図の事だったのかを知ろうと思って、この本を買ったのだけど、
高杉晋作が、死ぬ間際の辞世の句として作った「面白き 事もなき世を 面白く 住み成すものは 心なりけり」という句の存在を知りました。

この句の意味は、「世の中をつまらないと感じるかどうかは、自分の気持ち次第だ」という意味の様なんだけど、こっちも中々、今の自分の生き方をちょっとだけ考えさせられました..

この2つの話は、「やりたい事は、やれるうちにやったら良いじゃん」、「楽しく過ごすかどうかは自分次第」という事を示唆している気がして、今今の人生を、どう楽しく生きるべきかを考えさせられた次第。。。

 

レオンな生き方

愛犬レオンとサッカーをこよなく愛し、たまにパラグライダーで空を飛んでるバブル世代が、趣味や世の中の出来事など好きなことを語ります

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