最近、仕事が忙しいです...
一般的に、バブル世代はそろそろ仕事の第一線から退く年代になっている筈なのですが、今の勤め先からも、中々ノンビリさせてもらえず、休みの日もリモートワークしたりしています..
そんな訳で中々自由な時間が作りにくくなっているこの頃ですが、会社への行き帰りの電車の中とかで、少しだけ読書したりしています。。
最近読んだ本は、以下です。
両方とも、太田肇という同志社大学の教授が書いた本です。
どこかの雑誌?の書評に「同調圧力の正体」の方の紹介が載っていて、元マイクロソフト社長の成毛さんご推薦と書かれていたので、Amazonで買いました。一緒にお勧めとして出てきたもう1冊も書籍名に惹かれて?買いました...
「何もしない方が得な日本」の方について言うと、結論というか提言部分はさして目新しい話は無かったのですが、私の周りでもこれに近い考えを持った人がいるなぁと感じている事もあり、社会や国レベルで考えてみた場合の問題認識としては賛同するところも多々ありました。
以下の文章は、参考になった部分です。
➤「かつての工業化社会では、社員の保守的な姿勢が、むしろミスを防ぎ、正確な仕事につながると評価される場合もあったが、デジタル化・グローバル化が進んだ現在は、イノベーションのが成長のカギを握るようになったが、保守的・消極的な姿勢はイノベーションの妨げになりかねない状況である」
➤「アメリカのウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場で行われた研究によると、仲間同士の非公式な組織が存在し、サボってはいけないが、頑張り過ぎてもいけないという暗黙の了解・規範が認められている。誰かがサボると、他の仲間の足を引っ張るので迷惑をかけることになり、また一方で逆に頑張りすぎると、他の人も同じように頑張らなければならなくなるので迷惑となるため、そこそこに頑張る働き方が要求されるという行動規範が存在することが確認された。」
➤「日本の学生は、目立った行動を控え、特に進学校になると入試だけを目標に黙々と勉強する場合が多い。この延長で、新しい事に挑戦するよりも苦手科目をなくし着実に得点を稼ぐ訓練をする学習態度は、企業において減点主義の人事評価やトーナメント型キャリアを勝ち抜く姿勢に地続きとなっている。」
➤「リヴァイアサンを著したホッブズによると、人間の本性の中には、競争・不信・誇りという争いの原因が存在し、この闘争を防ぐには、例えば強力な国家権力に委ねるなどの方法が必要となって来る。これは個人の権利を守るための必要悪として生じているもの」
特に最後の文章は、これが強大化して今の中国の国家体制が構築され、それで14億人をコントロールしているのだな、と思った次第です。
これからの日本がどうやったら良い方に変わっていけるのか、改めて頭を整理したいと思いました。。
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